ホテルのベルボーイについて知りたいです。
部屋まで案内してくれる人ってイメージしかないけど、実際はどんな仕事なのか気になります!
ベルボーイの仕事は、ホテルマンとして最初のキャリアステップといわれています。
実際にベルボーイを経験している自分が、エピソードも交えながら解説しますね!
ベルボーイの役割
ベルボーイとは、ホテルのベルスタッフやベルパーソンのことを指し、男性の場合はベルボーイ、女性の場合はベルガールと呼んだりします。
ホテルには、宿泊部門やブライダル部門などのさまざまな部門があり、その中でベルボーイは宿泊部門のスタッフに該当します。
仕事の拠点は、主にホテルのロビーが中心です。
基本的には、ロビーにあるベルデスクに常駐することが多いでしょう。
宿泊客はもちろん、宿泊以外のお客様に対しても、最初に対応するのがベルボーイの役割です。
ちなみに名前の由来ですが、お客様が荷物を運ぶ際にベルを鳴らしてスタッフを呼んでいたことが由来といわれています。
最初にお客様と対応するのがベルボーイ。
つまりホテルの顔になるってこと?
そう言っても過言ではないです!
なんだか責任重大ですね!
仕事の内容が気になります!
ベルボーイの仕事内容
荷物の管理
お客様の荷物の管理は、非常に重要な仕事です。
具体的には、お客様やドアマンから預かった荷物を部屋まで運んだり、団体客が乗り込むバスへの積み下ろしなどを行います。
余談ですが、自分がベルボーイとして新人だった頃、上司から耳にタコができるくらい言われた言葉があります。
お客様の荷物は、赤ちゃんのように扱うこと!
お客様が預ける荷物というのは、基本的にスーツケースや大きめの旅行バッグなどがほとんどです。
繁忙期にもなれば、大量の荷物をスピーディに扱う必要があります。
しかし、もし自分の不注意でお客様の荷物を破損したり、紛失したりすれば、お客様に大変な迷惑をかけますよね。
それを防ぐためには、「赤ちゃんのように扱う」という意識を持つことが大切になります。
荷物の落下による破損や、個数の確認ミスによる紛失の原因は、根本的には「荷物を雑に扱った結果」であることが多いのです。
ベルボーイは荷物を「管理」しています。
「管理する」ということは、「良い状態を保てるよう、常に気を配る」ということです。
ホテルに預けた荷物が紛失したりすれば、旅行の全てが台無しになりかねません。
例えば、バッグの取っ手が破損しそうな荷物があった場合は、別のスタッフが取っ手を握って破損しないよう、注意喚起をします!
なるほど、、、
荷物を管理するためには、スタッフ同士の気配りも大切なんですね!
客室までの案内
フロントにてチェックインが終了したお客様を、客室まで案内します。
ベルボーイやベルスタッフにとって、特に大切な業務でもあり、なおかつ緊張する業務です。
お客様と歩幅を合わせながら、スムーズに客室まで案内することが求められます。
ここで一番大切なのは、「お客様とコミュケーションを取ること」です。
「本日はどちらからお越しですか?」
「この後のご予定はお決まりですか?」
このように、なるべく無言の時間を作らないようお客様に話しかけ、コミュケーションを取ります。
また、無事にお客様を客室まで案内したら、急いでフロントまで戻らなければりません。
繁忙期にもなれば、案内待ちのお客様がロビーにあふれているからです。
廊下はエレガントに歩き、非常階段に入った瞬間にダッシュでロビーまで戻ります。
(エレベーターで戻っていたら大幅なタイムロスです)
以前ホテルに泊まった時のベルスタッフさん、オススメのレストランを聞いたら、ホテル内のレストランを紹介してもらい、予約までしてくれました!
ただ客室へ案内するだけではなく、コミュニケーションがきっかけでお客様が満足してくれることもあります。
しかもホテル内のレストランを紹介しているあたり、ちゃんと売上のことも考えてますね!
コンシェルジュや警備員も担う
ベルボーイがコンシェルジュに代わって、レストランやタクシーの予約、観光案内などをすることもあります。
仕事の現場は基本的にホテルのロビーです。
ロビーで写真撮影をしているお客様がいれば、一声かけて写真を撮ってあげるなどの心遣いも必要ですね。
常に館内の様子に気を配り、不審者や困っているお客様がいないかを確認します。
さながら、警備員のような役割も担うのです。
また、ロビーでの待機時に、フロントスタッフから目配りや合図で呼ばれることがあります。
なんで目配りや合図なんですか?
何か用があるのなら、普通に呼べばいいのに。
基本的にホテルのロビーは、非日常の空間を演出しています。
そんなロビーで、フロントスタッフが「〇〇さん、ちょっと来て!!」と大声で呼んだりしていたら、お客様が気分を害するかもしれません
目配りや合図で、スタッフ同士の相互信頼を図れるようにする。
ベルボーイは、常に周囲の状況を観察できる能力が必要なのです。
ベルボーイのメリットとデメリット
ベルボーイのメリット
冒頭でも述べましたが、ベルボーイはホテルの顔となる存在の為、経験を積めばそれだけ高い接客技術が身につけます。
また、口コミ投稿やお手紙など、実際にお客様より名指しで褒められることが多いのは、フロントスタッフではなく圧倒的にベルボーイです。
実際に自分がベルボーイをしていた時のベルキャプテン(ベルボーイを束ねるチーフ的存在)は、名指しで多くのお客様より感謝の手紙を頂いていました。
最後に、決してこれを目的とすることではありませんが、お客様よりチップを頂けることもあります。
日本のホテルは宿泊料にサービス料も含まれていますので、基本的にお客様はチップを渡す必要はありません。
それでもチップを頂けるということは、あなたの行ったサービスがお客様の期待以上だったということでしょう。
自分のいたホテルでは、基本的にチップはお断りするよう指示されていました
でも、お客様からのチップを断ったりしたら、お客様の顔に泥を塗ることにならないんでしょうか?
そんなことはありません。
ただ、個人的には口コミ投稿やお手紙にて、名指しで誉められた方がうれしいですね!
なるほど!
確かにそっちの方が確実に感謝を伝えられますし、受け取った側も何の戸惑いもなく喜べますね!
ベルボーイのデメリット
ベルボーイは、なんだかんだで体力勝負なところがあります。
毎日重たい荷物を何十個と運ぶ上に、館内を一日中歩き回るためです。
日頃から運動不足の方は、まず筋肉痛になるでしょう。
それと、遅番シフト(22時〜23時退勤)からの早番シフト(7時〜8時出勤)も発生する可能性があるため、睡眠不足にもなります。
思ってる以上に、ベルボーイは体力勝負の世界なのです。
また、悲しいことではありますが、ベルボーイに対して横柄な態度をとるお客様もいます。
時には雑用係のような扱いも受けるでしょう。
ベルボーイという立場上、基本的には献身的な態度でお客様に接する必要があります。
しかし、あまりにヒドイ暴言を言われたとか、そういったことであれば上司に相談すべきです!
暴言の内容によっては恐喝罪になるって聞いたことあります!
ひどい暴言や理不尽な要求がある場合、不当要求の可能性もありますので、必ず上司に相談しましょう!
この「不当要求」に関しては、別記事にて紹介しています。
よろしければそちらもご覧ください。
まとめ
ここまで、ホテルのベルボーイの役割と仕事内容、メリットとデメリットについて紹介してきました。
最後にもう一度、内容をまとめます。
「ベルボーイの役割」
ホテルのロビーを仕事場とし、お客様の対応をすること
「ベルボーイの仕事内容」
客室への案内、荷物の管理などが中心
コンシェルジュや警備員のような役割も担う
「ベルボーイで働くメリット」
レベルの高い接客技術が身につく
お客様より名指しで感謝されやすい
「ベルボーイで働くデメリット」
重い荷物を何十個と運ぶため、体力が必要
夜遅く、朝早いシフトがあるため、睡眠不足になりがち
横柄な態度で接してくるお客様がいるため、精神的にツライ
ベルボーイの役割と仕事内容、メリットとデメリットもよく理解できました!
私もステキなベルガール目指してがんばります!
ベルボーイは大変ですが、その分やりがいも多くあります。
今回の記事が少しでもお役に立てたのなら幸いです!