先輩社員や上司が仕事を教えてくれません。
嫌われているのかも、、、
仕事を教えてくれない原因は主に3つあると思います。
その原因と対策を紹介しますね!
原因① 能力が不足している
原因①は「先輩社員や上司の能力不足により、教えたくても教えられない」ケースです。
どんな人においてもそれぞれ得意分野と苦手分野が存在します。
教えたくても教えられないというのは、苦手な分野に関することです。
もし間違ったことを教えてミスされたら、オレのせいになってしまう、、、
こうした責任を負いたくないので、中途半端なことは教えられません。
そもそも人に何かを教えるということは、その教えることの「本質」を正しく理解していないと難しいでしょう。
例えば、小学生にこう聞かれたら、あなたは何と答えますか?
なんで勉強しなくちゃいけないの?
さまざまな答えがあると思いますが、中途半端なことを教えると、その後の人生設計にも大きく影響します。
そう考えると、人に何かを教えるということは、責任を伴うということです。
自分が「勉強する」ことの本質を正しく理解していないと、教えることはできません。
特に新入社員は、今までにない新しい視点での質問もするでしょう。
誰かに教えを請う時は、まずその内容にふさわしい人を選んで質問する必要があります。
サッカー選手に対して、バットの振り方を聞くのは変ですよね。
先輩社員や上司の得意分野と苦手分野が何なのか、把握してみましょう。
・経理のことなら山田さん
・人事のことなら佐藤さん
・営業のことなら鈴木さん
このような感じですね。
山田さんに営業のこと聞いたら教えてくれなかったけど、経理のことを聞いたらすごく丁寧に教えてくれた!
というのは、よくある話です。
しかしながら、入社してすぐの頃は誰がどの分野が得意かなんて分からないもの。
その際は、もし指導担当の先輩社員がいるのであれば、まずはその先輩社員に質問しましょう。
先輩社員が分からないことであれば、別の先輩社員や上司に相談します。
君の指導担当は〇〇だろ?
何で彼に聞かないの?
このように聞かれることもあるかと思います。
その場合、指導担当の先輩を傷つけないように気をつけて下さい。
新人
〇〇さんに聞いても、よく分かりませんでした!
事実かもしれませんが、これでは身も蓋もありません。
上手な
新人
私の理解不足で、〇〇さんの言うことが正しくできているか不安です。
もしよろしければ、確認のため△△主任のご意見もお聞かせいただけませんでしょうか?
このように尋ねるとスマートです。
指導担当の先輩を傷つけずに、なおかつ勉強熱心な姿勢も上司に伝えられます。
原因② 教えている時間がない
原因②は「先輩社員の業務が多忙すぎて、教えて上げられない」ケースです。
先輩
ごめん、ちょっとムリ!
忙しい
先輩
俺じゃなくて他の人に聞いて!
質問しても、しょっちゅうこう言われるのであれば上記のケースに該当します。
また、忙しいので下記のようにも考えます。
一回教えてそのあと何回も質問に来られたら、自分の時間が削られてしまう、、、
これを防ぐためには、できるだけ時間は取らせないという意思を伝えた上で、質問してみてください。
「お忙しい所失礼します。〇〇の件についてですが、〇〇の部分でどうしても不明な点があります。5分だけお時間を頂けませんでしょうか?」
「何の件」で、「どこの部分」に、「どのくらい」時間を割けばいいのかを踏まえてから、質問してみてください。
このような質問をするためには、自分もある程度は内容を整理しておく必要がありあす。
サクッと聞いたほうが早いと思うかもしれませんが、自分より何倍も忙しい先輩社員や上司に、時間を割いてもらって質問するのですから、そのくらいの労力は必要です。
また、5分という時間を事前に伝えておけば「そのくらいなら」と、質問に応じてくれるはずです。
仮に5分過ぎたとしても、「はい、5分経ったからここまで!」と打ち切られることはないでしょう。
先輩社員や上司も多忙な中、時間を割いて答えているのです。
中途半端に教えてしまっても、せっかく時間を割いた意味はなくなります。
だからこそ、時間をムダにしないためにも最後まで責任を持って教えてくれるでしょう。
原因③ 自分でやった方が早い
原因③は「自分でやったほうが早い」と思っているケースです。
自分でやった方が早いというのは、仕事ができると思っている人にありがちな考え方です。
しかし、これは単に本人が「仕事ができる」と思い込んでいるだけで、実際はそうでもないということを、分かっていません。
そもそも、人にやり方を教えて業務を分散した方が、自分も楽になりますし、効率も上がります。
また、「人に任せて、育てる」のも大事な仕事ですが、それも分かっていません。
「この仕事は自分にしかできない」と考えているのです。
しかし、職人の世界ならともかく「自分にしかできない仕事」など、いちサラリーマンにあるとは思えません。
もし本当に「その人が退職したら仕事が回らない」という状況であれば、その会社はかなり危機的な状況だといえるでしょう。
残念なことに、こういった考えの先輩社員や上司は、仕事を教えてくれる可能性が低いでしょう。
なぜなら、「仕事を教える=自分の仕事が取られてしまう」と考えているから。
「自分にしかこの仕事はできない」のではなく「自分にしかできないように、意図的に行っている」のです。
こういった場合、無理にその先輩社員や上司から仕事を学ぼうとはせず、別の先輩社員に教えてもらった方が早いですよね。
無理して仕事を学ぼうとすると、人間関係がこじれたりする原因にもなります。
会社はチームワークが求められる場所です。
仕事を意図的に独占し、自分の居場所を確保しようとする人は、いずれ周囲から疎ましく思われます。
深入りするのはやめておきましょう。
自分の態度も見直してみよう
ここまでは、主に先輩社員に問題がある体で話を進めてきました。
しかし、先輩社員ではなく自分に問題がある場合もあります。
以下の3つのポイントに注意して、いまいちど自分の姿勢を見つめ直してみてください。
謙虚な姿勢で聞いているか
どんな場合においても、謙虚な姿勢を忘れないのが、できるビジネスマンです。
「恐れ入ります」「ご面倒でなければ」「ご足労おかけしますが」「もしよろしければ」
これらのクッション言葉を用いることも大事です。
また、質問をする時は必ずメモを片手に、相槌をうちながら、真剣に聞いてください。
謙虚な姿勢がなければ、どんなに面倒見の良い人でも、そのうち教えてくれなくなると、覚えておいてください。
何度も同じことを聞いていないか
これもよくある話です。
質問することは恥ずかしいことではありません。
同じ質問を何度もすることが恥ずかしいことです。
質問をする前には、一度過去に教えてもらったことがないか、振り返ってください。
もし、「以前にも聞いたかも知れない」と自信がない場合は、下記のように言い方をしてみましょう。
念の為、もう一度確認しておきたいのですが、この項目は〇〇という認識でよろしいでしょうか?
間違えると迷惑をかけるので、確認のため質問していますという姿勢を見せましょう。
ただし、何度もは使えませんので、しっかり理解して頭に叩き込んでおきましょう。
1から10まで全部聞いていないか
業務マニュアルやGoogle検索などで調べれば分かるようなことを、1から10まで全部聞く。
さすがにこれは虫が良すぎます。
「〇〇の部分まで進めたのですが、△△の部分でつまづいています。自分は☆☆だと思うのですが、アドバイスを頂けませんでしょうか?」
このように、ある程度仕事を進めた上で不明な点のみ簡潔に質問しましょう。
その際のポイントとしては、必ず自分の考えを伝えることが大事です。
「ちゃんと自分で考えながら、前向きに仕事に取り組んでいる」という姿勢が伝わります。
これを意識するだけでも、「仕事ができるやつ」と認識されるのでオススメです。
まとめ
ここまで、先輩社員や上司が仕事を教えてくれない原因と、その対策について3つ紹介してきました。
最後にもう一度、内容をまとめます。
・先輩社員の能力不足で教えられない→先輩社員の得意・苦手分野を把握して質問する
・教える時間がないほど忙しい→聞くタイミングを見て、要点のみ簡潔に質問する
・自分でやった方が早い→教えてくれる可能性は低いので、他に面倒見の良い先輩を探す
・謙虚な姿勢かつ自分の考えを持った上で、簡潔に質問する
なるほど、嫌がらせではなかったんですね!
まあ、いじわるで教えてくれない人もいるでしょう。
その場合は上司に相談です。
ただ、教えてくれないからといって分からないことを放置するのはダメですよ。
今回の内容が少しでもお役に立てれば幸いです