ホテルのキャンセル料を払いたくないから無断キャンセルしようかな・・・
無断キャンセルは絶対やめた方がいいですよ!
無断キャンセルがヤバイ理由を説明しますね
ホテルを無断キャンセルするとヤバイ理由
・キャンセル料を払いたくない
・ホテルに連絡するのが面倒
このような理由で、キャンセル料が発生する期間にもかかわらず、ホテルを無断キャンセルする方がいます。
元ホテル支配人である自分の経験から言うと、無断キャンセルはリスクしかないので絶対にやめた方がいいですね。
無断キャンセルするとヤバイ理由を3つ解説しますので、無断キャンセルするとどうなるか知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
UGリストに載る
ホテルを無断キャンセルするとヤバイ理由の1つ目は、ホテルのUGリストに載ることです。
ホテルにはUG(Undesirable Guest)リストと呼ばれる、迷惑行為をはたらいた顧客を管理するデータベースが存在します。
Undesirable Guest、つまり望ましくない客ということですね
・悪質なクレーマー
・器物破損や暴力行為
・宿泊料金を支払わずに逃げる(スキッパー)
ホテルによって何を迷惑行為とするかは多少違いがありますが、上記のような行為は確実にUGリストに載る原因です。
ホテルの無断キャンセルにおいても、本来支払うべきキャンセル料を支払わない訳ですから、UGリストに載る可能性は高いといえます。
無断キャンセルはホテルではNo Showと呼ばれ、もっとも嫌われる行為の1つです
また複数のホテルを持つホテルチェーンなどにおいては、UGリストをホテル同士で情報共有していることもあります。
最悪の場合、無断キャンセルをはたらいたホテルだけではなく、系列ホテルの全てで宿泊を断られるかもしれません。
訴訟される
ホテルを無断キャンセルするとヤバイ理由の2つ目は、ホテル側に損害賠償を訴訟される可能性があることです。
損害賠償って、そんな大袈裟なことあるんですか?
tomokoさんのように、損害賠償なんて大袈裟だと考えている方もいるかもしれません。
しかし過去には実際に損害賠償を起こしたホテルも存在しています。
栃木県那須塩原市、日光市、那須町の宿泊施設で1月、宿泊予約の無断キャンセルが相次いだ問題で、被害にあった8施設は29日、女性経営者らを相手に宿泊キャンセル料など約280万円の支払いを求めて宇都宮地裁大田原支部に提訴した。
引用元:https://www.asahi.com/articles/ASN6Y7QWDN6YUUHB00C.html?iref=pc_rellink_01
上記の事例にもある通り、悪質な無断キャンセルはホテル側に損害賠償を起こされる可能性が十分あり得ます。
ちなみに上記の栃木県の事例において、ホテル側は訴訟を起こした理由として「訴訟をきっかけに無断キャンセルを一掃したい」とのこと。
ホテル側がこれまでいかに無断キャンセルする客に泣き寝入りさせられていたかが、推察できるかと思います。
悪質な無断キャンセルは損害賠償の対象となり得るのを認識しておきましょう。
逮捕される
ホテルを無断キャンセルするとヤバイ理由の3つ目は、逮捕される可能性があることです。
逮捕!さすがにそれは言い過ぎではないんですか?
それが実際に逮捕された事例があるんですよ!
ホテルの無断キャンセルが理由で、実際に無断キャンセルを繰り返した人物が逮捕された事例が存在します。
宿泊予約サイトから予約したホテルを無断でキャンセルしたとして、京都府警は22日、私電磁的記録不正作出・同供用と偽計業務妨害の容疑で、いずれも住所不定の自称自営業、岸田治子(ゆきこ、51)と長男で自称会社員、治博(ゆきひろ)両容疑者(30)を逮捕した。
引用元:https://www.sankei.com/west/amp/200122/wst2001220019-a.html
上記の事例では、宿泊予約サイトのポイントの不正取得を目的に、2200回以上の無断キャンセルを繰り返したとのこと。
予約サイト経由の宿泊予約の場合、ホテル側のキャンセル処理とは別に予約サイトのキャンセル処理が必要になります。
・電話予約の場合
ホテル側のシステムでキャンセル処理をする
・予約サイト経由の予約の場合
ホテル側のシステムと予約サイトのシステムの両方でキャンセル処理をする
しかしホテル側が予約サイトのキャンセル処理を忘れると、予約サイトでは宿泊した扱いになりポイントが付与されてしまいます。
忙しいとついホテル側も処理をしそびれることがあります
ホテル側のこうした事情を悪用し、意図的にポイントを不正取得したため逮捕された、ということ。
上記の事例からも分かるように、予約サイトのポイント狙いで無断キャンセルを繰り返した場合、逮捕される可能性があります。
予約サイトのポイント不正取得は犯罪ですので、絶対にやめましょう。
ホテル無断キャンセルFAQ
Q:ホテルからの電話を無視し続けたらどうなる?
少額訴訟の対象となる可能性があります。
ホテル側に電話番号しか伝えていなくても、訴訟となれば身元開示請求により簡単に住所などの身元が判明します。
仮に訴訟まで発展しなくてもUGリストに掲載され、今後宿泊を断られるかもしれません。
ホテルからの電話は無視せずに、必ず対応しましょう。
Q:正直に事情を話せば許してもらえる?
ホテル側に正直に事情を話した場合、キャンセルを請求されずに許してもらえることもあります。
正直に言うと、体調不良や身内の不幸が理由の場合はホテル側も立場上強くは言えませんので、許してもらえることの方が多いです。
また予約日の間違いなども、柔軟に対応してくれることがほとんどです。
もちろんウソはよくありませんが
ちゃんとキャンセルの連絡があれば、ホテル側はその部屋を別の宿泊客に販売することで、売上を確保できます。
しかしキャンセルの連絡がなければ基本的に部屋は残しておく必要があるため、売上損失につながります。
キャンセルの連絡を入れればホテル側も再販売による売上確保ができるため、キャンセル料を免除してもらえる可能性が高いのです。
ただし当日深夜のキャンセル連絡や、食事付きのプランだった場合はキャンセルを請求されることもあります。
深夜だと部屋の再販売が難しく、食事付だと食材などの材料費がその理由です
いずれにしても「無断キャンセル」という選択はリスクしかありません。
まずはホテル側に正直に事情を話してみましょう。
まとめ
ここまでホテルを無断キャンセルするとヤバイ理由3選を解説してきました。
最後にもう一度、内容をまとめます。
正直に事情を話したらキャンセル料かかりませんでした!
それは良かった!
また機会があったら、ぜひそのホテルに泊まってくださいね