ホテル業界で働きたいです!あると有利な資格などはありますか?
有利になる資格はあります。
今回は、取得の難易度が低くて、どのホテル業界でも有利になる資格を厳選して紹介します!
難易度が低い!
ぜひ知りたいです!
ホテルマンなら必須の「3つの資格」
そもそもホテル業の根幹は、お客様の「安心」「安全」「安眠」を提供することにあります。
この3つのうち、ひとつでも欠けているホテルに、あなたは泊まりたと思いますか?
・立地はいいけど、防犯対策ができていないホテル(安心X)
・サービスの質は高いけど、火災や地震の対策に問題があるホテル(安全X)
・リーズナブルだけど、設備管理ができておらず、機械音が鳴り響くホテル(安眠X)
どれもイヤですね、、、
このように、どんなホテルでも必ず「安心」「安全」「安眠」は遵守する必要があるのです。
以下の3つの資格は、どれも「安心」「安全」「安眠」に直結します。
・上級救命講習
・防火管理者
・自衛消防業務講習(自衛消防技術試験)
取得の難易度はやさしいので、手始めに3つとも取得しておきましょう。
上級救命講習
上級救命講習とは消防本部が行っている応急処置技能認定講習です。 一定の講習を受けると認定されて資格を得ることができます。 上級救命講習は8時間程度の終日にわたって行われます。 … すべての講習カリキュラムを修了すると技能認定証が交付され、救命に関する一定の技能があることが証明できるようになります。
施設警備員の資格として欠かせない!?上級救命講習はどんな …
https://job-con.jp
上記の説明にもあるように、上級救命講習は一日で取得可能です。
ホテル業界を目指すなら、ぜひ取得しておきましょう。
実際に、自分はホテルマン時代にこの資格が役に立ち、お客様より感謝の手紙をいただきました。
(転倒して頭を強打したお客様に対して、上級救命講習で学んでいた知識を活かし、適切な処置ができたのです)
最寄りの消防署などで定期的に開催されていますので、一度確認してみてください。
防火管理者
防火管理者は消防法に定める国家資格であり、その資格を有する者のうち防火対象物において防火上必要な業務を適切に遂行でき、従業員を管理・監督・統括できる地位にある者で、防火対象物の管理権原者から選任されて、その防火対象物の防火上の管理・予防・消防活動を行なう者を言う。
防火管理者 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org › wiki › 防火管理者
防火管理者は防火対象物に対して必ず選任する必要があると、消防法で定められています。
ホテルの場合、防火管理者の選任は支配人の場合がほとんどですので、今のうちに取得しておきましょう。
2日間の講習を受けて、最後に効果測定をして終了です。
きちんと講習を受けていれば、効果測定で落ちることはまずありません。
お客様の安全を守るホテルにとって、消防に関する知識の習得は、ホテルマンとしての義務です。
こちらも消防署にて定期的に開催されています。
最寄りの消防署に確認してみてください。
自衛消防業務講習(自衛消防技術試験)
自衛消防業務講習は、消防法第8条の2の5の規定により、自衛消防組織の設置を要する防火対象物で、自衛消防組織を設置した場合の統括管理者及び本部隊の班長に必要な資格です。 また、自衛消防業務講習受講後5年ごとに自衛消防業務再講習(1日の講習)を受講することが義務付けられています。
防災センター要員講習・自衛消防業務講習とは | 一般社団法人 …
http://www.hosyu-kyokai.or.jp › lecturewtat
ホテルの規模によっては、自衛消防組織の設置は義務となっています。
ホテルで例えるならば、延床面積や階層などの細かい条件はありますが、400室以上の大型ホテルや、複数のセクションがあるシティホテルなんかだと、自衛消防組織をホテルスタッフで構成しています。
また、東京都のホテルで働きたい場合は、東京消防庁が定める自衛消防技術試験を受けましょう。
どちらも内容は似ていますが、自衛消防業務講習が効果測定なのに対し、自衛消防技術試験は試験に合格して取得となります。
マジメに勉強しないと落ちます。
油断しないようにしましょう!
自衛消防業務講習は、開催される地域が限定されるため、場合によっては遠方にて講習を受けます。
万が一、ホテルで火災が発生した場合は、ホテルスタッフが迅速に避難誘導を行わなければなりません。
時にはケガ人の応急処置をすることもあるでしょう。
ホテルは「お客様の命を預かる場所」でもあります。
そのため、ホテルマンは経験や役職に関係なく、消防や救命の知識を必ず身につける必要があるのです。
取得すると有利になる資格
ホテルマネジメント技能検定3級
ホテル・マネジメント技能検定では、①収益管理力、②企画力、③課題解決力、④管理運営力、⑤専門知識の5つの「能力」に対して、『事業運営視点(1級)』『業務運営視点(2級)』『作業管理視点(3級)』からの的確な知識と経験を持ち、判断することができる能力を有していることを判定する検定試験です。
ホテル・マネジメント技能検定|一般社団法人 日本宿泊産業 …
https://www.hotel-management.or.jp › kentei
ホテルマネジメント技能検定は、ホテルの管理者としての、マネジメント能力を有しているかを判定する検定です。
こちらの資格をオススメする理由は2つあります。
・ホテル・旅館業界で初めての国家技能検定試験であること
・将来マネジメント側になる上で、必ず役に立つスキルが学べること
サービス接遇検定、おもてなし検定、レストランサービス検定など、「接客」に関する資格は多くあります。
一方、ホテルマネジメント技能検定は、ホテル関係の資格で唯一「ホテルのマネジメントに特化した検定」です。
ホテルマンとして働くのであれば、やっぱりホテルの経営者でもある「支配人」を目指したいですよね!
その上で、まずは受験資格の必要ない「ホテルマネジメント技能検定3級」を受けることをオススメします。
ちなみにホテルマネジメント技能検定は、2019年3月のスタートしたばかりの、新しい資格制度です。
3級は主にホテルのリーダークラス(主任・係長級)を対象としています。
しかし、ホテル業界を目指す学生も受験していることから、業界未経験でもしっかり勉強すれば受かるレベルでしょう。
内容に関しては「経営管理」「財務管理」「リスク管理」「労務管理」など、どれもマネジメントする上で必須になることばかりです。
以上の理由から、「ホテルマネジメント技能検定」は取得すると有利になる資格といえるでしょう。
場合によっては役に立つ資格
中型自動車(限定解除)
シティホテルや旅館などは、お客様送迎のためにマイクロバスを所有していることがあります。
マイクロバスの送迎用に運転手を雇っているホテルもありますが、ベルボーイやフロントスタッフが運転するホテルもあります。
実際に自分が働いていたホテルでは、支配人が自らマイクロバスにてお客様の送迎を行っていました。
マイクロバスの運転は普通免許では運転できないので、中型自動車の限定解除か、大型自動車免許を取得する必要があります。
普通免許は持っていても、中型自動車の限定解除や大型免許を所有している人は限られますよね。
シティホテルや旅館で勤務したいと思っている方は、事前に取得しておくと重宝されるでしょう。
また、マイクロバスが運転できると、例えば大人数で旅行する時など、仕事以外でも役立つかもしれませんね。
衛生管理者
衛生管理者とは、労働安全衛生法において定められている、労働環境の衛生的改善と疾病の予防処置等を担当し、事業場の衛生全般の管理をする者、またはその資格である。一定規模以上の事業場については、衛生管理者免許等の資格を有する者からの選任が義務付けられている。
ja.wikipedia.org/wiki/衛生管理者
衛生管理者は、労働安全衛生法で定められた国家資格で、50人以上の労働者がいる職場では、必ず選任する必要があります。
小規模なビジネスホテルなどでは必要ありませんが、シティホテルや大規模なビジネスホテルの場合は、従業員も50人以上いる場合が多いので、必ず選任する必要があります。
衛生管理者は第一種と第二種に分かれており、ホテルの場合は第二種衛生管理者を取得すれば問題ありません。
(第一種は有害物質などを扱う施設で必要)
国家資格の中では衛生管理者の合格率は高い方ですが、自衛消防技術試験やホテルマネジメント技能検定に比べれば、難易度は上です。
その分、ホテルスタッフで衛生管理者の資格者は限られますので、取得しておくと重宝されるでしょう。
大型ホテルでの勤務を希望しているのなら、ぜひチャレンジしてみてください。
まとめ
ここまで、ホテルで働くのに有利な資格を紹介してきました。
最後にもう一度、内容をまとめます。
・「上級救命講習」「防火管理者講習」「自衛消防業務講習」(東京都民は自衛消防技術試験)を受講する
・「ホテルマネジメント技能検定3級」を取得する
・必要に応じて「衛生管理者」「中型免許(限定解除)」を取得する
消防、救命に関する資格は必須。
ホテルマネジメント検定は運営を知る上で大事。
衛生管理者や中型免許はホテルによっては役に立つ、、、ですね!
その通りです!
ホテル業界を目指す方にとって、今回の記事が少しでも参考になれば幸いです!