ホテル業界の専門用語が多すぎます！よく使う用語だけを教えてください！
わかりました！ホテル業界歴10年以上の元ホテルマンが、現場でよく使う用語だけを解説しますね！
ホテルでよく使われる専門用語15選
今回のブログでは、ホテル業界に10年以上いた元ホテルマンの自分が、ホテルの現場でよく使われる専門用語を厳選して解説します。
とはいえ料飲部門も含めると膨大な量になるため、今回は宿泊部門に限定して解説します。
また「インバウンド」や「ルームチェンジ」など、ある程度浸透していたり言葉だけで意味がわかる用語は割愛していますので、あらかじめご了承ください。
それでは、1つずつ解説します。
アサイン
予約客に宿泊部屋を割り振ること。以前は手入力が基本だったが、近年はホテルのシステム上、チェックイン時に自動でアサインされることも多い。
例：「常連の山田様、いつもの505号室にアサインしといて」
アーリーイン/レイトアウト
アーリーインは通常時間よりも早くチェックインすること、レイトアウトは通常時間よりも遅くチェックアウトすること。プランの特典に含まれることも多い。
例：「鈴木様はアーリーインだから、13時までに清掃仕上げといて」
R
リベート(rebate)の略で送客手数料のこと。旅行会社などからの紹介で予約を受けると、Rが発生する。いわゆる旅行会社に対するキックバック。
例：
旅行会社「Rは何％ですか？」
ホテルマン「10％です」
インチャージ
その時間帯の責任者のことで、いわゆる現場責任者。支配人からの指示は各部門のインチャージに伝達され、インチャージから現場スタッフへと伝えるケースが多い。
例：
支配人「今日のインチャージは誰？」
副支配人「田中さんです」
ウォークイン
予約なしでホテルに訪れる、いわゆる飛び込み客のこと。ちなみに出川哲朗さんがバイクで旅する某番組では、ウォークインで宿泊するのが定番になっています。
例：「最後の1室がウォークインで売れた！これで満室達成だ！」
ADR/OCC
Average Daily Rate の略で、客室1室あたりの平均販売単価のこと。OCCはOccupancy Ratioの略で、客室稼働率のこと。どちらもホテルの売上を決める重要な要素。
RevPAR
ADRとOCCをかけて算出される数字で、販売可能な客室1室あたりの収益を指す。Revenue Per Available Roomを略したもの。
ホテルの収益を上げるには、このRevPARをいかに高めるかが重要になる。
OTA
Online Travel Agentの略で、オンライン上だけで取引する旅行会社のこと。楽天トラベルやじゃらんnet、ブッキングドットコムなどがある。
例：
ホテルマンA「OTAの手数料が高すぎる！」
ホテルマンB「やはり自社サイト経由の予約を増やすべきですね」
スキッパー
料金を支払わずに宿泊し、そのままとんずらする不届き者のこと。ちなみに筆者も1度だけ被害を受けましたが、無事に警察の方が捕まえてくれました。
手仕舞い
旅行会社や予約サイトなどが、ホテルから預かっている予約枠の売れ残りをホテルに返すこと。Web予約の場合、予約枠の受け入れ終了日および終了時間を指す。
例：「このプランは食材の仕入れに時間がかかるから、手仕舞いは5日前に設定しといてね」
バウチャー
ホテルの予約および支払いが完了した際に、旅行代理店やホテル側から発行される証票のこと。ホテル名、住所、連絡先、旅行日程や利用者の氏名などが記載されている。
例：
ホテルマンA「しまった！チェックイン時にバウチャー券をもらい忘れた！」
ホテルマンB「仕方がないですね。あとで部屋に電話してみましょう」
クーポン
ホテル業界においては、旅行会社側が発行するクーポン券を指すことが多い。全旅クーポンなどが有名。なおクーポン券の現金化は、旅行会社から銀行経由で入金される。
またクーポンでの宿泊を受ける場合は、事前に旅行会社とホテルとの合意が必要になる。小規模な旅行会社だと、クーポンでの支払いを認めないホテルも多い。
ホテルマンA「ほてまね旅行の担当者が、自社クーポンでの支払いを希望しています」
ホテルマンB「ん？吹けば飛ぶような旅行会社じゃないか。ダメダメ、振込対応にして」
ベーカント
客室の清掃が終了しており、お客様を通す準備が完了している状態のこと。「ベーカン」やアルファベットの頭文字を取り「V」と訳すこともある。
例：「203号室、ステータスをVに変更しといて」
UG
ホテルの従業員や他の宿泊客に対して、迷惑行為を繰り返す人のこと。ホテル側からUGに指定されると、大抵の場合は宿泊拒否になる。
ラック・レート
割引されていない、客室の正規料金のこと。ゴールデンウィークなどの繁忙期には、ラックレート以上の料金で販売することもある。
まとめ
ここまで元ホテルマンの自分が、ホテルの現場で本当によく使われる用語だけを厳選して紹介してきました。
最後にもう一度、内容をまとめます。
今回も最後までブログを読んでいただきありがとうございます！
