最近は会社で出世したくない人が増えましたよね。
私も結婚して家庭を大事にしたいから、出世はしたくないです!
出世しないことでのデメリットは考えていますか?
後で気づいて取り返しのつかないことになりますよ
会社での出世を断り、「今の仕事のままのんびりとやっていく」と考える人もいるでしょう。
出世して管理職になれば、仕事での責任も増え、多忙がゆえにプライベートの時間も減ります。
そういった理由から、出世を目指さないいう考え方は理解できます。
しかし、出世しないことでのデメリットは考えていますか。
会社で出世しないつもりであれば、これから話す2つのことを意識してください。
出世しないことのデメリットを知っておく
会社で出世しない、つまり管理職は目指さず平社員でいるということは、主に2つのデメリットがあります。
どちらのデメリットもしっかりと認識しておかないと、あとで取り返しのつかないことになります。
気づいた時にはもう手遅れ、場合によっては精神的にも追い込まれてしまうでしょう。
そうならないためにも、以下の2つのデメリットを理解しておいてください。
デメリット①リストラの候補になる
出世をしないことでのデメリット①は「リストラの候補になる」です。
会社で出世しないということは、アベンジャーズに一般人が交じっているのと同じようなもの。
要するに「会社にとって不要な存在になる」とういうことです。
当然、将来のリストラ候補になってしまうという覚悟を持つ必要があります。
うちは大企業で安定しているし、そうカンタンにリストラできないと思う
そんな考え方が通用していたのは、せいぜい平成までですね。
激動の令和時代に通用するでしょうか?
トヨタや電通などの大企業でさえもリストラをする時代です。
また、かつては就職人気ランキングの上位にいたANAやJTBといった企業でさえも、新型コロナウイルスの影響で厳しい状況となっています。
大企業=安定という考え方は、すでに崩壊しているのです。
会社の業績が悪化した際、真っ先にリストラ候補にあがるのは「年功序列で給料は高いのに、平社員の仕事しかしていない社員」です。
若手社員は今後の伸びしろがありますが、今後の伸びしろもない高齢の平社員はリストラ候補まっしぐらです。
うちの会社は創業以来、一度もリストラしていないのが自慢なの。
リストラなんてありえない!
確かにそういう会社もあります。
しかし、会社都合のリストラをしなくても、アベンジャーズにいる一般人を追い出すことは可能です
経営者の方針で「うちは絶対に社員をリストラしない」という会社もあるでしょう。
もちろん、それはそれで素晴らしいことだとは思います。
しかし、リストラされないからといって安心できるとは限りません。
その理由が次に紹介するデメリット②です。
デメリット②居心地が悪くなる
出世をしないことによるデメリット②は「居心地が悪くなる」です。
出世をしないということは、同期や後輩が自分の立場を追い抜いていく、ということになります。
同期が上司ならまだしも、後輩が上司となり、後輩の指示ひとつで動かされるのです。
しかし、それでもまだ自分を知っている人がいるだけマシかもしれません。
もし、自分のことを知っている人が周りにいない場合、高齢の平社員に貼られるレッテルはひとつです。
「仕事ができない、使えない人」
それは確かにツライです。
でも、そんなの気にしないっていう人もいるのでは?
そのような鋼のメンタルを持った人もいます。
実際に自分が在籍していた会社にもいましたね
しかし、その鋼のメンタルを保つためには、神経がすり減るような気配りが必要になります。
やっぱ〇〇先輩が部下だとやり辛いなあ。
いっそ地方に飛ばすか、、、
このような決断が下される可能性もあります。
そうならないためにも、ひたすら後輩である上司に気を使う毎日、、、
そんな状態に、果たして耐えられますか?
いずれ居心地が悪くなって「自主退職」する形になるでしょう。
言い方は悪いですが、居心地を悪くして自主退職をさせれば、会社にとっては「リストラ」している訳ではないので好都合です。
そんな状態になる覚悟がありますか?
それでも出世がイヤなら、やるべきことは2つ
これまで紹介してきたデメリットを知った上でも、やっぱり出世はイヤだという人もいるでしょう。
そんな人はぜひ、これから紹介する2つのことを実践してください。
この2つを実践できれば「出世を断っても会社の残れる」「万が一リストラされても問題ない」状態にすることができます。
激動の令和時代を生き抜くためにも、ぜひ参考にしてみてください。
やるべきこと①スペシャリストになる
やるべきことの1つ目は、「専門スキルを磨いて、スペシャリストになる」ということです。
先ほどのアベンジャーズの例をあげると、アベンジャーズのメンバーは、それぞれが何かのスペシャリストですよね。
・空中戦のスペシャリスト→アイアンマン
・格闘戦のスペシャリスト→キャプテン・アメリカ
・遠距離戦のスペシャリスト→ホーク・アイ
つまり、会社内でも「〜のことなら〇〇さんしかいない」という存在を目指すのです。
自分は以前ホテルの支配人として働いていましたが、ホテルの組織にもそういうスペシャリストはいます。
サービス対応ならあの人に、ネットのことならあの人に聞けば間違いないという存在です。
もうひとつ例を紹介すると、「釣りバカ日誌」という有名な漫画がありますよね。
釣りバカ日誌に出てくる主人公(浜ちゃん)は、勤務態度に関してはテキトーで、遅刻もよくします。
およそサラリーマン体質とはいえず、もちろん出世などには興味がありません。
しかし、実は社長(スーさん)と釣り仲間であり、釣りの立場でいえば「浜ちゃんが上司でスーさんが部下」になります。
要は社長に取り入ることが大事ってことですか?
いいえ、そうではありません
浜ちゃんはスーさんだけではなく、さまざまな取引先のお偉いさんとも釣り仲間です。
浜ちゃん「おうー!釣り仲間のヤッチャン」
課長「おいっ!あの方は〇〇商事の専務だぞ!!」
浜ちゃん「えっ?そうなの?」
このようなシーンはよくあります。
浜ちゃんは、その持ち前の協調性の高さと釣り仲間という立場から、一般社員ではとても取れないような大口案件を取引先からもらうことがあるのです。
つまり、浜ちゃんは「協調性の高さがズバ抜けている、営業のスペシャリスト」ということになります。
このように、出世を断りながらも会社に居たいのなら「スペシャリスト」になるべきです。
まずは自分がスペシャリストになれる仕事がないか、探してみてください。
スペシャリストを目指せる仕事を見つけたら、あとはひたすらその道を極めていくだけです。
やるべきこと②副業で収入を上げる
やるべきことの2つ目は「副業で収入を上げる」ということです。
もし副業ができる会社で働いているのであれば、迷わず副業を始めてください。
仮に、やるべきこと①でスペシャリストになったとしても、会社が赤字続きで給料も安ければモチベーションも上がりません。
そもそも会社が赤字ということは、リストラどころか倒産の危険性もある訳です。
そうなった時のセーフティネットを確保するという意味でも、副業をする価値はあります。
ただし、副業を選ぶ際にはひとつ注意すべき点があります。
それは「スキルが身につく副業を選ぶこと」です。
誰でもできるポイ活や、ただ自転車を漕ぐだけのUberEatsをやるのではなく、スキルが身について将来性も明るい副業を選んでください。
また、コンビニのアルバイトなどは副業ではなくただの掛け持ちなので、これもオススメできません。
自分の時間を対価にするのではなく、スキルを対価にして収入を得てください。
「プログラミング」「WEBライティング」「WEBデザイン」などは、スキルも身につき将来性もい高いと言われています。
また、「動画編集」もオススメではありますが、最近はカンタンに動画編集ができるソフトや自動で動画編集を行うソフトもありますので、将来性が高いかと言われれば微妙なところです。
副業である程度スキルを磨き、収入も生活費くらいは稼げるようになれば、会社をリストラされたとしても食べていけます。
また、「後輩の上司にあれこれ命令されるのはイヤだ」というのであれば、退職してフリーランスになるのも手です。
フリーランスは会社員ほどの安定性はなく、すべての仕事が自己責任になるため、決して楽ではありません。
しかし、会社員のように収入が頭打ちすることもなく、人間関係も自分で選べ、定年がないので何歳になっても働くことができます。
フリーで独立するのは怖い。
でも、会社ではマイペースに仕事をしたい!
残念ながら、そんな甘い考え方で乗り切れるほど、日本の経済状況は明るくありません。
高齢化社会、人口減少、一人あたりのGDPは世界トップクラスから20位以下にまで転落、、、
本当に厳しい時代となっています。
そんな中、自分は会社で出世はしたくないし、会社のブランド力を高める気持ちもない。
そう考えているのであれば、せめて個人のブランド力を高める努力はすべきです。
そのためには、自己研鑽を繰り返し、スキルを身に着け、自分という存在の市場価値を高めるしかありません。
個人のブランド力が求められる時代、それが「令和」です。
まとめ
ここまで「会社で出世しないことのデメリット」と「出世しないならやるべき2つのこと」について紹介してきました。
最後にもう一度、内容をまとめます。
「出世を目指さないのであれば、以下の2つが必要」
・スペシャリストとなるべく専門スキルを磨く
・副業で成果を出し、独立も視野に入れる
出世はイヤ、でも会社ではのんびり働くなんてことはできないってことが分かりました!
出世がイヤなら、スペシャリストになるか副業を極めるかしかありません。
のんびりマイペースはもう通用しない時代になっています!